重要文化財
こんばんは。 工事部のJsです。
先週のことですが、日本橋の高島屋東京店が
重要文化財に指定されることになったというニュースを耳にしました。
百貨店建築としては初めての重要文化財指定で、
76年の歴史がある建物らしいです。
和洋折衷で存在感ある建物ですよね。
私個人的の意見ではそういう古くて価値のある建造物は
ぜひとも残して欲しいと思います。
先月には日本郵政の東京中央郵便局の建て替えも
問題になっていましたが、日本では何でも簡単に壊してしまう
傾向にありますよね。
↑問題になった東京中央郵便局。
↓裏側は解体真っ只中。
ですけど建築の改修工事に携わっていると
古い建物を維持・管理するには非常にお金と労力が
かかることも理解できます。
それに老朽化が原因で何らかの事故が起きた場合には
建物所有者や管理する人間の責任になるわけですから。
建築基準法の問題もありますよね。
耐震の基準はもちろんですが、時代の変化とともに
当時はOKだったのに現在では認められないことも
多いのではないでしょうか。
建材なんかは特にそうでしょうね。
また、エコロジーの問題もあるでしょうね。
設備にしても当時の技術と現在の技術では
かなりの差があることでしょうし。
そういったことを全て含めて考えた場合、
費用対効果を計算するのは当然ですし、
民間企業所有の建物なら利潤の追及を考えるのも
仕方ないことなのかなぁとも思います。
建物維持やその他にかかる費用を国や地方自治体が
全て支払ってくれるならいいのかもしれませんが、
そうはいかないでしょうし、もしそうならそれもおかしいような気がします。
古い建物の価値を認めて、それを保存・維持するということは
そういった諸問題を超えたところにあるものなのではないでしょうか。
東京駅周辺は都市計画の規制緩和と再開発で
次から次へと新しいビルが建築されていますが、
十分な歴史や価値がありそうな建物がその姿を消す一方、
重要文化財として残されている建物もあるようです。
二重橋近くの明治生命館です。
重要文化財指定を受けている東京駅丸の内駅舎。
現在、保存・復元工事中です。
戦災前の姿に復元されるそうです。
ではまた。
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