工事部のJｓです。
本日六本木の某ビルを現調してきました。
場所もそうですが、とてもお洒落なビルでした。

RC８F建て　外壁はコンクリート打放し
開口部やその他各ディテールが非常に凝った造りです。

階段上の壁を掻き落としたデザインがすごいです。

セットバックしている斜壁部分は階段になっています。
段下の防水層付近と階段部分が剥離して側面には大きくクラックが入っていました。

鉄部の一部にはコールテン鋼を使用していました。
が！表面の錆が保護膜となって内部腐食を防ぐというコールテン鋼ですが、それを支える支柱や枠が腐食している状態でした。
実はこのコールテン鋼部分、非常に危険な状態です。
台風クラスの強風や何らかの衝撃で落下するのでは？と思われるほど内部の腐食が進行していました。

コールテン鋼下の壁面も?落寸前の状態です!!

原因は床面からの浸水によるものだと思われます。
これもコールテン鋼板の支柱を腐食させる要因のひとつでしょう。

とにかく複雑なデザインで内外ともこだわって造った感じのビルでした。
複雑な形状ゆえに外壁面積を計算するのも苦労しそうですが、緊急工事を要する部分も見受けられたので、さらなる調査をしたうえで早急にオーナー様にご報告をするつもりです。

帰りの六本木ヒルズ

残念ながら．．．未だ TOKYO CITY VIEW 上ったことがありません